できるかぎり、ちいさな農を。

星の坊主さまの畑は佐久市春日(旧望月町)の標高900m近い中山間地にあります。

星の坊主さまにとっての農作業は、食事や掃除や歯みがきなどのように、あくまで生活のリズムのひとつ。

作業に追われないようなペースと「ひとりでもできる」規模で、のんびり栽培できるように工夫しています。

田植えや稲刈りなどの少し手のかかる作業は、仲間に声がけして手伝ってもらうことも。

おしゃべりしながら、えっちらおっちら作業するのも、いいですよね。


 

 その土地でしかできないことを。

星の坊主さまの野菜づくりは、色とりどりの野原や緑豊かな森から着想を得ました。

その時期になれば、待ってましたとばかりに健やかに育つ草木花のように、野菜たちが育ちたいタイミングをねらって、種をまいたり、水をやったりすれば美しく、元気な野菜がとても小さな労力で育てられるのではないか。

そして、土の中にも野菜にも、そして人の身体の中にも、さまざまな影響を与えている多様な微生物。

その個性豊かな見えない生物たちこそが、野菜づくりのカギを握っていると考えています。

畑づくりは、その土地にしかいない微生物を採取、培養してオリジナルのボカシ肥をつくって撒いたり、刈り取った野草のエネルギーを畑に敷き詰めたり、微生物の働きを活性化するための方法をとっています。

また春から初夏にかけての季節には、野山の恵みをみなさまにおすそ分けしています。



 開墾は、動物におまかせすることも。

家の裏手には、5haもの耕作放棄地があります。

何年も放置された田畑にはカヤが生い茂り、どんどん山へ還ろうとしています。

その土の中を覗いてみると、縦横無尽に張り巡らされた根とそこに住むあらゆる生物が、長い時間をかけて土の中の世界を元どおりにしてくれています。

土の中はたくさんの生物たちが共存して、土もほぐされてとてもふかふかです。

その環境をできるかぎり自然に開墾していくことを考えると、そこに必要なのは何トンもあるような重機ではなく、人の生活と関わりの深い動物たちであると思い…

そこで! 2016年度は耕作放棄地の再生のためにブタとヤギの放牧を行いました。

時間をかけてゆっくりじっくりと再生していくことで、より環境負荷の少ない土づくりができました。